仏具

2023/6/26
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『お位牌の種類』

 お位牌の種類はたくさんあり、種類の違いは主に台座の形状にあります。そして地域によって主に流通する位牌も少しずつ違っています。

 その中で岐阜の地で一般的に流通しているのが、京中台千倉座と言われる位牌や、繊細な吹連の彫刻や彩色、五重座七重座と言われる豪華な台座のお位牌です。

 様々な台座は、江戸時代に原型が作られ、それが今も使われながら、故人様への思いや家を表す特別な存在としてお位牌は作られてきました。


 お位牌の主な産地には、和歌山、会津、名古屋などがあります。

和歌山の高野山周辺で作られる高野位牌は、京の天皇家のお位牌作りも担ってきました。

江戸文化に育まれた会津の会津位牌は、美しい会津蒔絵や会津塗で作られております。

そして名古屋は、徳川家ゆかりの地として東西の流通の拠点となりながら、全国各地に様々なお位牌を切れ目なく届けてきました。

 台座の形は同じでも、会津位牌高野位牌には、それぞれ培ってきた伝統技術が使われており、品質が高く、高級位牌として分類されております。

 現在は、安い海外製も増えておりますが、形は同じでも日本製と海外製には違いがありますので、地域の仏壇屋さんにお尋ねすると良いと思います。

 また、現代仏壇、モダン仏壇にマッチするデザイナーや作家が作るシンプルでおしゃれなお位牌も作られています。
 様々なお位牌の中から、価値観や思いに合ったものを選んで頂くのが良いと思います。

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