2023/6/29
- 仏事・季節行事
- 夏
『お盆とは』
正式にはお盆を盂蘭盆会(うらぼんえ)といいます。サンスクリット語の「ウランバーナ」が語源の由来で、お盆は、故人やご先祖の霊が、一年に一度家に戻られる期間として、その霊を迎え供養します。
岐阜のほとんどの地域は8月13日から8月16日をお盆とし、東京等では7月13日から7月16日に行われます。
お盆のルーツはお釈迦様(ブッタ)のエピソードに由来しています。
目連尊者(もくれんそんじゃ)というお釈迦様のお弟子様がいらっしゃいました。目連尊者の母親は、子である目連尊者を溺愛するが余り、暑いインドの日中、水一杯を乞う道行く人の声に耳を傾けず、「これは目連の水」だと答え、それが因果となって、亡くなったのち餓鬼道に落ちてしまいます。
目連尊者は、餓鬼道で苦しむ母親を感じ、お釈迦様に相談したところ、「僧侶たちを招いて供物をささげて供養すると良い」という教えに従って供養し、その功徳によって、母親は極楽往生を遂げたとされています。
その日が、お盆のはじまりとされ、今から2,500年前の逸話が、現在のお盆行事に繋がっております。