岐阜における唐木(からき)仏壇は、主に禅宗(臨済宗・曹洞宗)、天台宗、真言宗、日蓮宗、浄土宗で多く使われ、耐久性の高い木材の木目を生かしたお仏壇です。
黒檀や紫檀などの外国産木材や桑、ケヤキ、屋久杉等の国産材を用いて造られ、唐木の由来は、唐(中国)から遣唐使によって伝わった貴重な木材(黒檀や紫檀)のことを指しております。
東南アジア産の黒檀・紫檀や、国産の銘木、固く色や木目の良い広葉樹などが産出されるアフリカ・中米・南米からの輸入材も含めて「唐木」と呼んでおります。
唐木仏壇は、戦国時代の水軍の船大工や明治の家具・鏡台で培われた高い木工技術を基盤とする徳島の唐木仏壇や、江戸の指物師の技を生かした東京唐木、また静岡や会津も唐木仏壇産地として製造されております。