2023/6/29
- 仏事・季節行事
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『御詠歌の美しい旋律』
日本人はなぜか五・七・五・七・七(三十一文字)のリズムに親しみを感じてきました。
仏教では御詠歌(ごえいか)というものがあります。これは仏教の教えを五・七・五・七・七にし、鈴(れい)や鉦(かね)を鳴らして音を付け、詠(うた)うものです。
御詠歌は、西国三十三所巡礼などの巡礼歌が起源とされ、寺院では、御詠歌を一つの年中行事として御詠歌の集いや教室が行われております。
YouTubeなどで御詠歌を聞くことができますが、お経とはまた違った旋律で、お経は、聞くことで功徳を積むのに対して、御詠歌は、自身が詠むことで功徳を受けるものだとされています。
もちろん現代のPOPミュージックとは全く違い、単調な旋律ですが、詠いやすく、日本人の記憶の片隅にある哀愁に触れるところがあります。
また各宗派で詠まれ、それぞれに流儀があります。その中で、ピアノなどを伴奏に詠まれるなど、現代人の感性に合わせる試みもされています。